カーナビゲーションあれこれ


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注意:この記事は、リニューアル前の記事と同様です。また、現状の機種ではありませんので、現在について記しているものではありません。


(update 1998/04/27)

 ひーすけのおすすめするカーナビ。

 カーナビはいろいろなメーカーからいろいろな機種が出ています。各社いろいろな機能を搭載して、インターネットのできるものまで出ています。選ぶポイントはいろいろあるでしょうが、私は「地図上報の新鮮さ」と電子地図と言ってもまだまだ未完成ですので誤り地点などがたくさんあります。この誤り地点を指摘したときにどれだけの期間で修正してくれるか、不具合が出たときのメーカーの対応はどうかなど、独断と偏見で選びます。
 このような観点から私が選んだナビゲーションは、「カロッツェリア」です。アルパインのカーナビと比較でこの記事はすすめていきます。なお、各社の対応は実際に私が体験したものですので、地域やメーカーの対応する人によっては全然違う場合もあります。この対応がそのメーカーの全てではありませんので、そのあたりを注意して読んでくださればさいわいです。

 カロッツェリアのラインナップは、従来のCD−ROMの「ロードナビゲーターシリーズ」と新機種の「楽ナビ」、最新技術のDVDナビなどをラインナップしています。DVDナビゲーションのAVIC−D909において説明いたします。

 AVIC−D909(以下、D909)の主な特徴を箇条書きにします。
 ・大容量メディアであるDVDで全国の詳細地図までを1枚に納めてられており、今後の2層式のディスクを使用することによって現在出回っているDVDよりも大容量の情報までが1枚のメディアで供給できる可能性があること
 ・音声で操作できる、「ボイスコントロール」を標準搭載している。CD−ROMシリーズの「楽ナビ」でもボイスコントロール可能です。このボイスコントロールは、リモコンの操作をほとんどボイスコントロールだけでできてしまいます。「自宅に帰る」というだけで現在地から自宅までの帰り道を検索して案内してくれたり、登録地点であれば「どこどこへ行く」と言うだけでそちらまでのルートを検索してくれます。
 ・PCカードスロットを装備。アルパインのような、ナビゲーションのみしか使えないというお粗末な物ではなく、コンピュータにデータを読み込ませることができます。また、コンピュータでデータをコピーしたりできる、ATフラッシュカードを採用しています。ボビーさん作のフリーソフトウェア、「DVDPCカードエデイター」を使用すると、登録した地点をコンピュータで編集したり、登録したりできます。また、私が作りました「軌跡データ座標変換プログラム」で、走行軌跡を座標化することができます。このような、ユーザーの力でいろいろな利用ができるのは、カロッツェリア唯一ではないでしょうか。
 ・FM多重チューナー標準装備。FM−VICSなどのチューナーを内蔵しています。D−GPSにも本体だけで対応します(ただし、本体だけの場合は、VICSかD-GPSの切り替えになります。別売のVICSユニットを増設すると、D−GPSもVICSも両方利用できます。他社は、VICSやD−GPSのためのFM多重チューナーは内蔵していない機種が多いです)。
 ・高精度3Dハイブリッドセンサー。これは特記すべきものです。他社のナビゲーションとは比べ物にならない「精度」をもっています。比べてみるとよくわかるのですが、D−FPSを使用しないで走行した場合でも、アルパインのナビと精度は雲泥の差があります。
 ・画面の表示パターンが豊富。空の上から眺めるようなスカイビューをはじめ、いろいろな個人によって見やすい方式を選ぶことができます。私はノースアップ固定なんですけれども(苦笑)。
 ・リモコンが使いやすい。賛否両論あるでしょうが、指の移動が最小限で済むような配置になっていると思います。
 他にも、8ルート同時検索など機能は本当に豊富にあります。そのあたりは、パイオニアのホームページやカタログを見てください。

 さて、アルパインとの比較をやってみたいと思います。アルパインのナビゲーションはN055Zです。古めですが、現在発売の最新機種と地図CDは同一のものを使用していますので、地図の情報などは最新のものと変わらないはずです。(スピードなどを比べるのは酷ですが・・・)

比較ポイント カロッツェリア アルパイン
地図情報の新鮮さ 国道などは正確な位置が収録されています 国道が間違って収録されています
また、案内通りに走行すると事故を起こす地点が
多数あります
地図情報に対する
メーカーの対応
良心的です。報告してから数ヶ月後に、
地図・プログラム作成会社から発売された
コンピューター用電子地図では修正されています。
国道や危険な誤収録道路などを報告してから2年半以上経過していますが、現在、いまだに修正されてなく放置されたままです。
メーカーについて ニフティーなどの電子会議室をこまめにチェックして
いらっしゃるようで、次期バージョンではかなり
ユーザーの声をくみとってくれる、そういう姿勢である
電子会議室などの発言は「言葉の暴力だ」と言い切る
電子会議室に不具合は書いてほしくないと要請する
スクロール 最新機種に比べて、遅いようである。
しかし、私の持っているアルパインのN055Zよりは数段に高速である。
最新のカロッツェリアと比べるべきではないが、遅い。
検索速度 高速 低速(本体が最新だとどうなのかはわからない)
検索結果について 出発点の一番近くの「大きな交差点」から目的地近くの「大きな交差点」までの案内である。
このあたりは改良してほしい。
ただし、収録されている情報は新しい。
出発地から目的地までのポイント−ポイントの案内である
しかし、収録されている情報は10年以上前のもので
全く情報が収録されていない地域がある。
指摘しても、2年半間経過しているが現在の所
指摘をすべて無視している。
検索ルート 収録道路情報が新しいのでかなり実際に即した
ルートを選んでくれる。
道路情報が現在と全く違うものを収録しているため、
検索ができない地区が存在する。報告しても2年間
修正がない。
リルート リルートは最悪。Uターンをするような案内や交差点の間隔が広い北海道などでは、とんでもない案内を多発。 リルートはぴか一。現状の道路に即して、ユーザーが
どちらに走行していこうとしているかなどを理解したか
のような実にいいリルートを示す。
地図情報が現状に即していればとてもいいと思う。
総合 北海道の道東地域では、カロッツェリアを絶対的におすすめする。カロッツェリアにも掲載されていない道路は、アルパインではその付近の道路も全く収録されていない。
また、未収録道路や実際と違うところなどを報告しても、対応が良心的で修正の対応も素早いようです。
問題は、スタートとゴールが「大きな交差点」という点。
北海道のように交差点が4キロ先であとは1本道などの時は全く道塗りもないし案内もない。リルートも決して良いとはいえない。
PCカードなどによってコンピュータとデータの交換が容易にできるのは◎。
ユーザーのプログラムを使えばよりいっそう便利。
精度もまるで測量用のGPSを使用しているか
それ以上の精度。
北海道では、アルパインは絶対におすすめできない。
地図が10年以上前のままでもいいと言うかたであれば性能面だけをみてアルパインをおすすめする。
 まず、致命的な国道情報の誤りと、国道交差点の形状変更がいまだに修正されない。しかも、指摘しても2年半以上対応なし。(現在の最新版も間違いのまま)
 対応も最悪で、「言葉の暴力」という言葉を使用して、批判を逆に批判する。質問の回答も1週間以上待たされる
なお、今年1月に質問している事項について4月27日現在でも解答は来ないほど対応が悪い。
 検索のアルゴリズムは絶品。リルートもかゆい所に
手が届くくらい、いいルートを検索してくる。スタートとゴールを指摘したポイントまで案内する。これで地図情報が使い物になれば・・・・と悔やまれる。
 精度も、ナビの中では良い方だが、カロッツェリアと比較するのは酷だ。



 北海道以外であれば、間違いなくアルパインの方がルートなど、実にいいルートを引くのであろうが、いかんせん直そうという姿勢が見られない地図には閉口。これでもバージョンアップとして高額な地図代金で「最新プログラムと一緒に」売っているアルパインにはちょっと憤りを感じる。せめて、事故を起こす危険な交差点や国道の誤りだけでも「最低限」直してくれればいいのですが・・・・。
2年半前から報告しているのですが、いっこうに修正する気配がないのは残念なことです。検索などは非常に良いのですから。

 カロッツェリアの地図は、かなりの情報まで網羅していて、情報量が豊富。あとは、なんといっても道情報が正確。ランドマークなどは誤りはかなり多いですが、アルパインでは「1件も収録されていない」ので、それに比べたらまだましである。

 また、アルパインの方ではカタログ中に「ピンポイント率」をうたっているが、北海道のピンポイント率はこの数字ではないようだ。ピンポイントデータが1件も収録されていない地域がかなりあり、70パーセントを切る地域が大半である(アルパイン提供のデータより)。カタログに偽りの数字を掲載しているのはいただけないと思う。小さくても結構なので、「この数字は北海道・東北版では適用されません」と注意書をすべきだと思われる。

 ここまで読むと、かなりアルパインには批判的のようにとられるかもしれません。
実際、アルパインが誤り地点を修正し、ユーザーサイドに立った対応をしていれば、もう少し印象も変わったかもしれません。が、開口一番に「言葉の暴力を使うのはやめてください、不具合は書かないでください」という対応が解せません。また、地図情報がカロッツェリアを越えたとしたら、私はアルパインのナビをすすめるでしょう。検索などはアルパインはメーカーの中ではトップクラスだと思います。
 カロッツェリアは、地図情報は良いし、対応もすごく良心的で好感が持てます。ユーザーの声をどんどん取り入れて、完成度を高めていくのは過去のロードナビゲーターシリーズをみていてもわかります。検索の方法やリルートなどがよくなれば、きっと最強のナビになると思います。

 最後に。注意していただきたいことを再三書くようですが、北海道常呂郡という地域に限った話です。都市部のかたにはほとんど関係のないことばかりかもしれません。確かにアルパインの姿勢には、「地方と都市部を一緒にするなよ、地方の人が都市部に住んでいる人と同じように扱えない」というように感じるものがあります。現に、1月に質問している事柄について4月27日まで経過しても返答はありませんし。
なにより、報告している誤りなどが2年半前にに報告していまだに放置されていることがすべてを物語っているでしょう。